2016年 11月 12日
巡礼 |
辛いときや心がささくれ立った時、いつも行く場所がある。芥川賞取られた芸人さんは、毎月太宰の墓参りされるそうですが、俺様はお墓にはいかず、地下鉄竹橋駅まで。駅を地上に出ると、そこは天下の毎日新聞本社。そこから清水濠を渡り、坂を登ると直ぐ。
東京国立近代美術館
ここの常設展は、先ず4階に上ります。4階の一寸分かり難い場所にあるのが「眺めの良い部屋」
高貴な方のお住まいから、向こうは丸の内の高層ビル、眼下には皇居ランナーの皆さんを眺めながら、シンとした感じが素晴らしい場所です。
そして展示室へ。俺の好きな画家の作品が沢山、、、いつも涙が出そうになります。
佐伯祐三 「ガス灯と広告」
三十歳で、パリで行き倒れ同然に亡くなった佐伯の魂の叫びが聞こえる様です。
そして天才画家、関根正二。
僅か二十歳で夭折した画家の傑作です。余談ですが、日本画家の伊東深水は関根の同級生で、画商で美術評論家の州之内徹は、わざわざ関根の作品を携えて伊東に会いに行っています。
その「気まぐれ美術館」の下り。
伊東の実の娘が女優の朝丘雪路さんです。
州之内の「気まぐれ美術館」ですが、これは掛け値無しに日本語で絵について書かれた文章の最高傑作です。機会が有れば是非ご一読をお勧めします。州之内コレクションは、現在は宮城県立美術館に所蔵されています。
村山塊多 「バラと少女」
日本人の洋画とは何か。塊多の魂の作品が、それを物語っています。
それは、西洋人がもしかしたら軽蔑するかも知れない「情念」。
松本俊介や長谷川利行の体が震えるような作品に久しぶりに対峙して、俺のちっぽけな悩みや感情などいささかの物でも無いと思い知らされました。
行って良かったです。
東京国立近代美術館
ここの常設展は、先ず4階に上ります。4階の一寸分かり難い場所にあるのが「眺めの良い部屋」
高貴な方のお住まいから、向こうは丸の内の高層ビル、眼下には皇居ランナーの皆さんを眺めながら、シンとした感じが素晴らしい場所です。
そして展示室へ。俺の好きな画家の作品が沢山、、、いつも涙が出そうになります。
佐伯祐三 「ガス灯と広告」
三十歳で、パリで行き倒れ同然に亡くなった佐伯の魂の叫びが聞こえる様です。
そして天才画家、関根正二。
僅か二十歳で夭折した画家の傑作です。余談ですが、日本画家の伊東深水は関根の同級生で、画商で美術評論家の州之内徹は、わざわざ関根の作品を携えて伊東に会いに行っています。
その「気まぐれ美術館」の下り。
伊東の実の娘が女優の朝丘雪路さんです。
州之内の「気まぐれ美術館」ですが、これは掛け値無しに日本語で絵について書かれた文章の最高傑作です。機会が有れば是非ご一読をお勧めします。州之内コレクションは、現在は宮城県立美術館に所蔵されています。
村山塊多 「バラと少女」
日本人の洋画とは何か。塊多の魂の作品が、それを物語っています。
それは、西洋人がもしかしたら軽蔑するかも知れない「情念」。
松本俊介や長谷川利行の体が震えるような作品に久しぶりに対峙して、俺のちっぽけな悩みや感情などいささかの物でも無いと思い知らされました。
行って良かったです。
by speedshopfalcon
| 2016-11-12 19:35
| 日常