2010年 01月 17日
ステアリングボスのネジ |
汎用の6穴ボスにステアリングを止めるM5のネジ、JISではなべ皿小ねじと呼ぶかと思いますが、このM5のネジをなめた人は多いのではないでしょうか。この6角穴付ネジの6角穴の二面幅は4ミリで、これを緩めるときに、レンチが甘いと「ぬるっ」という感覚で穴がバカになってしまうと言う経験は誰でも一度位は有ると思います。その理由ですが、レンチの先がなめる場合は工具が悪いです。例えば、高価な工具として有名なSnap-Onですが、ここの6角はL字レンチもそうですが、ソケットの6角も直ぐなめます。何度クレームで交換しても改善されていないのですが、バンセールスも心得たもので、6角の注文には自分のところのやつよりもPBを勧めるようです(笑)。そのPBですが、確かにこれは文句なしに良いですね、工具の堅さが全然違います。焼き入れ硬度もそうかも知れないけれど、多分材料が違うんじゃないかな。次に、六角穴がなめる場合はネジの焼き入れ硬度が甘いと思われます。誰も硬度計なんか持っていないから計ったりはしないと思いますが、市販品でも相当怪しいものがあります。中には焼き入ってないんじゃないかという物も。
この手のネジはクロモリ鋼のSCM435をヘッダー加工(鍛圧加工)してからネジを転造して調質(焼き入れ硬度の低い焼き入れ焼き戻し処理)、表面処理という工程だと思いますが、やばい場所のボルトは良い物を吟味して使った方が良いと思います。依頼があれば作りますが、うちの会社はチャージ高いので、専門商社を紹介します。必要な方はお問い合わせ下さい。過去には「ノーマルノーズのライトカバーのネジとGノーズ用ライトカバーのネジの形状が違うのだが、Gノーズ用のこういう形状のネジは入手出来るだろうか」というマニアックなお問い合わせを頂き、商社を紹介したことがあります(^^)その商社さん、実際には或る客先のお仕事では思いっきり競合先なので、私の紹介というのは内緒にして欲しいのですが、、(笑)
取りあえずボスのM5ネジに関して言えば、一番簡単な対策は6角穴ではなくプラスのネジにしてしまうことです。工具について言えば、L型レンチは使わずにTハンドルを使うことをお勧めします。
この手のネジはクロモリ鋼のSCM435をヘッダー加工(鍛圧加工)してからネジを転造して調質(焼き入れ硬度の低い焼き入れ焼き戻し処理)、表面処理という工程だと思いますが、やばい場所のボルトは良い物を吟味して使った方が良いと思います。依頼があれば作りますが、うちの会社はチャージ高いので、専門商社を紹介します。必要な方はお問い合わせ下さい。過去には「ノーマルノーズのライトカバーのネジとGノーズ用ライトカバーのネジの形状が違うのだが、Gノーズ用のこういう形状のネジは入手出来るだろうか」というマニアックなお問い合わせを頂き、商社を紹介したことがあります(^^)その商社さん、実際には或る客先のお仕事では思いっきり競合先なので、私の紹介というのは内緒にして欲しいのですが、、(笑)
取りあえずボスのM5ネジに関して言えば、一番簡単な対策は6角穴ではなくプラスのネジにしてしまうことです。工具について言えば、L型レンチは使わずにTハンドルを使うことをお勧めします。
by speedshopfalcon
| 2010-01-17 07:30
| S30