2017年 08月 19日
心臓手術 5 |
二年前のこと、身内が倒れて救急搬送されて集中治療室で絶対安静、生きるか死ぬかの瀬戸際になった事があります。お医者さんも「もうこれは」と仰る状態で、意識は戻らないし、家族は諦めて葬式の準備をするという具合で、絶体絶命の状態でした。その後奇跡の復活を遂げて意識が戻ってからは必死のリハビリで、今では自転車で2時間も遠乗り出来る位まで回復したのですが、あとで落ち着いてから、本人に倒れた時の様子を聞いた事がありました。すると、倒れた本人曰く、真っ暗なところに死んだ父親が現れて、「お前、こっちに来るのはまだ早いから、帰れ」と言われて、目が覚めたら病院のベッドに寝ていたのだそうです。その時が、集中治療室で意識が戻った時だそうです。。
昔、立花隆の「臨死体験」という本が話題になりましたが、死んだ人が出て来る理屈は置いといても、俺も集中治療室で目が覚めて目を開けているのに幻覚がはっきり見え出した時は、ちょっとヤバイかもと思い始めましたよ。だって、意識があって目も開けていて集中治療室の様子も全部見えるのに、見えないはずのモノがはっきり見えるのです。内心、こんな事では社会復帰は難しいかなとか、色々と考えてしまいました。そして、その身内に聞いた話を思い出して、こんなにはっきり幻覚がみえるのだから、そのうち死んだ人が出て来るのだろうかと思いました。出てきませんでしたが。そして、麻薬のような強い鎮痛剤の投与が無くなると、幻覚も消えました。
病棟に帰って来てからも、患者さんの色々な人間模様など、人生について考える良いきっかけになりました。またやりたいとは思いませんが、オカネを出しても買えない様な有る意味得難い経験をさせて頂きました。この経験を、これからどの様に生かすかが私の命題になったとも言えるでしょう。
それにしても、良い病院、素晴らしい先生方、優秀な看護師の皆様にお世話になれて、本当に良かったです。こんな事アレコレ書いてもなんでしょうけれど、この病院の心臓血管センターのセンター長は、天皇陛下の心臓手術を執刀された天野篤先生なのです。私も職場に復帰したら、自分の仕事の中で、こういう一流の仕事を目指したいと強く感じました。それが今回の心臓手術で一番強く感じた事です。これで入院手術の顛末を終わります。まだとっても痛いので、暫くブログは休みます。
昔、立花隆の「臨死体験」という本が話題になりましたが、死んだ人が出て来る理屈は置いといても、俺も集中治療室で目が覚めて目を開けているのに幻覚がはっきり見え出した時は、ちょっとヤバイかもと思い始めましたよ。だって、意識があって目も開けていて集中治療室の様子も全部見えるのに、見えないはずのモノがはっきり見えるのです。内心、こんな事では社会復帰は難しいかなとか、色々と考えてしまいました。そして、その身内に聞いた話を思い出して、こんなにはっきり幻覚がみえるのだから、そのうち死んだ人が出て来るのだろうかと思いました。出てきませんでしたが。そして、麻薬のような強い鎮痛剤の投与が無くなると、幻覚も消えました。
病棟に帰って来てからも、患者さんの色々な人間模様など、人生について考える良いきっかけになりました。またやりたいとは思いませんが、オカネを出しても買えない様な有る意味得難い経験をさせて頂きました。この経験を、これからどの様に生かすかが私の命題になったとも言えるでしょう。
それにしても、良い病院、素晴らしい先生方、優秀な看護師の皆様にお世話になれて、本当に良かったです。こんな事アレコレ書いてもなんでしょうけれど、この病院の心臓血管センターのセンター長は、天皇陛下の心臓手術を執刀された天野篤先生なのです。私も職場に復帰したら、自分の仕事の中で、こういう一流の仕事を目指したいと強く感じました。それが今回の心臓手術で一番強く感じた事です。これで入院手術の顛末を終わります。まだとっても痛いので、暫くブログは休みます。
by speedshopfalcon
| 2017-08-19 19:03
| 日常